―――でも、『A列车』はゲームとして受け入れられ、<ゲーム开発会社アートディンク>の原点となったわけです。
永浜 それは确かにそのとおり。ただ、今でもそうだけど、私自身はこれまで<はじめにゲームありき>でモノ作りをしてきたことはないんだ。また、当社のビジョンとしても、ゲーム作りだけにこだわっているわけではない。我々は「コンピュータ」という、常に急速な进化を続ける、とてつもない面白いフィールドで仕事をさせてもらえているわけだから、その进化(ハード)に负けないくらい面白いモノ(ソフト)を作ってやらなきゃ嘘なんじゃないか、少なくともそういう気概をもって取り组まなきゃダメだと思ってやっている。
―――なるほど。常にハードの性能を最大限活用するといった、アートディンクの作品の特长は、最初の『A列车』の顷からすでにあった、というわけですね。その后の当社のゲームの推奨环境がとても高いのも、そんなポリシーからなんですね。そういえば昔、まだハードディスクが普及してない顷に、ハードディスク専用のRPGを出したりしましたが、あれも……。
永浜 いや、さすがにあれは……やり过ぎだったかな(苦笑)。
当社が求める人材とは?
―――话はつきませんが、一応今回のインタビューのテーマは「新卒采用」なので、そろそろ当社をはじめとしたゲーム业界をめざして就职活动をしている学生の方々へメッセージをいただきたいのですが。
永浜 私が学生の皆さんにアドバイスしたいのは、<自分がやりたいことのビジョンを明确に持ち、それに迈进することが大事>だということ。モノ作りの世界では、これはとでも重要なことです。自分の中の轴がぶれてしまっては、良い作品を作り出すことはできません。逆に、自分が何をやりたいのか、そのために何をすべきかをはっきり认识し、努力を惜しまなければ、「力」は后から必ず身についてくるはずです。
―――なるほど。
永浜 ゲーム业界は外から见ているほど华やかではないし、実际はとても厳しい世界です。知力も体力も必要だし、技术の进歩にあわせて常に勉强をしつづけなければなりません。それに、昨今はあまり景気が良くないから、仕事がきつい割にはけっして待遇も良いわけではない。自分のやりたいことをいつか必ず実现させるんだ、という気概がない人には向かない业界だと思います。
―――たしかにそうですね。
永浜 でも、さっきも言いましたが、我々は「コンピュータ」という、とてつもない面白いオモチャを与えられているわけです。私は现在でもディレクタであり、プログラマでもあるんですが、ゲーム作りはほんとうに面白い。いまだにそう感じます。しかも、日々刻々ハードは进化をし続けるわけで、可能性は无限に広がっていく。モノ作りを职业にしたいと考えている若者にとって、これほど魅力的なフィールドはないんじゃないでしょうか。
―――では最后に、当社が求める人材像をお闻かせください。
永浜 当社の経営理念である<知的好奇心の追求>を体现できる人。そして、知的好奇心を追求しつつ、<価値ある作品を创造>できる人。抽象的でわかりにくいかもしれませんが、要は、高い志をもってモノ作りにチャレンジできる人。そんな人に仲间になってもらいたいと思っています。期待しています。
一定要准确 一定要通顺