日本が割とうまく乗り切った一つの原因として、いろんな人がいろいろなことを言っている中で、ああなるほどなと思うのは、正式名称が征夷大将军、つまり异人が来たときにそれを追い払う、征伐する、という役割を担う将军が最高権力者だったことです。こういう危机になると、これは建前上、すごく重要な意味を持つと思うんです。
たとえばアメリカの场合、会社が危机になると、会社とは株主のものだという建前がすごく重要になって、それまでは株主のものって谁も思っていなかったのに、急に株主のものになる。ソ连が危机になったときに、ソビエトというのは连邦共和国だったわけですが、それは建前にすぎなくて、たとえば白ロシアとかグルジアとか共和国があるなんて谁も思っていなかったのに、建前は共和国になっているというのがいっぺんに重要になる。